Comiruとは
Comiruとは
人は人によって
変わることができる。
教育の本質は「人」です。
日本の歴史や世界の歴史を紐解いてみても、傑出した人材は傑出した先生の存在によるところが大きいことが分かります。孔子は多くのすぐれた弟子を育て、中国の政治制度そのものに大きな影響を与え、ソクラテスは弟子のプラトンを育て西洋世界を規定するような哲学を生み出しました。日本においては、吉田松陰の教えを受けた高杉晋作や伊藤博文、緒方洪庵の教えをうけた福沢諭吉や大村益次郎、橋本佐内といった明治維新の立役者たちにも先生の存在は大きな影響を与えました。
歴史の偉人だけでなく、現代の教育の現場でも「あの先生」との出会いによって人生が変わった、という方も多いのではないでしょうか。
私たちはこのような教育のフィールドにおいて、デジタルの力を浸透させることで、先生と生徒、生徒同士、そしてコミュニティ全体が互いに影響して支え合うことができる環境を実現し、生徒が人として成長できる社会を作りたいと考えています。
はじまりは個人塾の経営に関わったこと
私たちPOPERは「『教える』をなめらかに。みんなの“かわる”に寄り添う」というミッションを実現するため、塾・スクール向けに業務管理システムComiruを提供しています。
そもそも塾・スクール業界に着目したのは、代表である私・栗原が塾の経営に関わったことがきっかけです。もともと私は、大手メーカーからITマーケティング会社に至るまでの5年間、IT業界でキャリアを築いてきました。そのようなキャリアを歩んでいる最中に小さな個人塾を経営する友人から「手伝ってほしい」と頼まれて、塾業界のことを知ることになりました。いわば門外漢の立場から教育の現場を見ることになったわけですが、「生徒の成長する様子が見られたり、生徒と一緒に汗を流したりするのは何にも代えがたい経験だな」と実感し、この業界の面白さを感じていました。
教育現場で感じたデジタルの必要性
そのような教育の素晴らしさを感じる一方、「なかなか生徒と向き合う時間がとれない」という自分の理想と現実のギャップも感じていました。
現代の教育環境は先生が忙しいことが叫ばれています。これは公教育機関だけでなく民間の教育機関も同じです。その要因は、組織上あるいは制度上必要であるドキュメントワークが多いことや、それらを効率的に処理していく事務能力が低いことがあげられます。この環境において、先生は日々の業務に忙殺され、心と気持ちに余裕を持てず生徒やその家族、あるいは地域と関係を深めていくハブとして役割を果たすことはできなくなっています。
私も実際に塾の経営に携わる中で自分事としてそれを感じていました。
人と人との繋がりを強化するために
ーComiruの誕生ー
私は、人は人によって変わることができると信じているので、先生がもっと生徒と向き合う時間を作ることができないかと考え、Comiruの開発に至りました。Comiruは教育の事務作業を効率化することで、先生の心に余裕をもってもらうことを狙っています。またComiruには家庭・生徒とのコミュニケーション機能も備わっているので、人と人との繋がりを強化することもできます。
私たちのミッション「教えるをなめらかに」とは、あらゆる先生方の働く上での障害をなくし、教育機関や生徒、家庭、そして社会全体と協力して多種多様な人と人が繋がる場を創出していくことです。Comiruの活用で、人と人が繋がり合い、成長を支援しあえる力を取り戻すことを目指しています。先生と生徒、生徒同士、そしてコミュニティ全体が互いに影響し合い、支え合う環境を築くことが私の願いです。
子どもと大人が双方に成長し合える未来を目指して
子どもは常に世界を改変しているように思います。低いテーブルを車にみたてて机の端にすわってブーンブーンと叫ぶ。このとき、子どもは机を車に変えてしまったのだと思います。お人形さんを両手に持って互いに話しかけあって、面白い物語を話している。お人形さんは、子どもにとって物語の主人公として今を生きています。子どもは明らかに大人とは異なる世界に生きています。この異なる世界を大人である私たちは傷つけていやしないか。自分も確かに子どもだったわけですが、そのときの記憶は彼方にいっていて、机を車に変え、お人形を躍動させる想像力を大人の物差しで測ってしまいます。
大人である私たちは学校を卒業してから、ずっと仕事をしてきて仕事を1つの生きる支柱にしてきました。その仕事は今やAIによって多くを代替される風向きのように思います。このような状況のなか、これからは創造性や主体性、探究心のようなものが大事だと言われています。だけど、多くの人々は、創造性、主体性、探究心をどのように発揮していいか分かりません。なぜなのか?おそらく、創造性や主体性、探究心のようなものは子ども時代の遊びの中に潜んでいて、私たちは、これらを記憶の彼方に置いてきてしまったからです。頑張って、地中深くにうまった力を引き出してこようものなら恥ずかしくてダメなようなことをしている気分になります。恥ずかしさやダメなことをしているという考えに基づいて、言われたとおりの杓子定規な仕事をしていると、どこかウズウズする衝動があります。それは、子ども時代の遊び心を発揮できていないことにあるのかもしれません。やはり、大人であっても子どもとしての世界を大事にしたいのではないでしょうか。
Comiruは子どもを一緒に見守っていくためのツールです。子どもを見守るとは、子どもが子どもの世界を大事にしたまま大人になれるようにしてあげることではないでしょうか。
子どもは純粋な存在であり、身近な大人を信頼し、大人の言うことや行動を素直に受け入れ、内面化していきます。一方で大人も完璧ではなく、無意識のうちに杓子定規な生き方を子どもに求めてしまうことがあります。その結果、子どもが画一的な価値観に縛られた大人に成長してしまう可能性があります。
こういった状況を回避にするためには、純粋な子どもと未熟な大人が双方に成長し合えるような人と人の繋がりが必要です。この繋がりによって、人は少しだけ強くなり、世界を良き方向に変化させる力を持つ「遊び心を忘れない大人」になれるのではないでしょうか。
Comiruは、そのような人と人との繋がりを強くするための助けになると信じています。
株式会社POPER代表取締役